Standing in the Yard

演劇、戯曲の感想、小ネタなど

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

娯楽としての芸術を目指す(G. Garage///『リチャード三世』)

G. Garage///『リチャード三世』は元々大変楽しみにしていた公演だ。『リチャード三世』という作品が好きであり、また主催・主演の河内大和のファンというだけではなく、「シェイクスピアをちゃんとやる」という劇団のコンセプトが直球で良い。結果、「ちゃ…

ミニマリスティックな美術に俳優の演技が惹き立てられる『マクベス』(ジョエル・コーエン監督『マクベス』)

ジョエル・コーエン監督の『マクベス』は、場所や時代の設定を可能な限り削ぎ落とし、かつ白黒で撮ることで、観客の視線を俳優の演技に集中させている。この手法は多少は効果的ではあったが、ややスタイリッシュに過ぎると言わざるを得ない。 ウィリアム・シ…